- 中国国内の仕入先から
商品を輸入する
商社的役割を担う - 仕入本部 購買課所属
2014年入社
メディカル事業部の営業アシスタントとして3年間勤務した後、異動することになりました。入社のときに、HSKの級を持っていることを伝えたのですが、それを覚えていてくださったようです。
HSKとは、中国政府が認定する国際的な中国語の語学検定試験です。正直言って、流暢に話せるわけではありませんが、高校時代の3年間、親の転勤に伴い、上海で暮らしていたので、中国の文化や人の気質、ライフスタイルなどが少なからずわかります。それが役に立つと見込んでいただき、異動のお話をいただきました。というのも、仕入本部の取引先には中国語圏の企業が多く、医療用品でも福祉用品でも複数あります。なかには中国語しか通じない企業もあるため、語学はもちろん、中国人の考え方が理解できる人材が求められていました。そうした背景から、2017年10月、仕入本部の購買課に配属となりました。
こんなふうに竹虎では、自らが望めば多様な仕事に挑戦することができます。歴史のある会社ですが、革新的な考えが歓迎され、下からの意見もどんどん取り入れてくれる社風なのです。
仕入本部購買課をひと言で言うなら、商社のような仕事といえるでしょう。現地の工場に出向き、「こんな商品をつくれないか?」と打診し、できるようであれば、商品を製造してもらい、完成したものを仕入れます。より良い商品を提供していくために、既存の仕入先だけでなく、新規開拓も行っています。国内の展示会に出展している海外企業を見て回り、良いと思われるところには工場見学を依頼し、現地を訪問。実際に目で見て、求める商品がつくれそうかどうかを判断します。私も2017年12月に初めて中国出張を経験しました。
現在、私が担当しているのは、そうした仕入先との輸入取引です。具体的には、今までの実績を踏まえた上で、営業から上がってくる採用報告や季節性を加味して販売予測を立て、その数字に見合った発注数を決めていきます。そして、上司のチェックを受けた後、実際に発注。その後、商品が日本に到着すると、国際輸送を取り扱う専門業者とやりとりし、倉庫搬入までのスケジュールを管理します。
輸入商品は、発注から入荷までのリードタイムが長く、3ヵ月ほどかかります。そのため、在庫ゼロにならないように、過去の数字を参考にしつつ、未来を読んでいく必要があります。難しい仕事ですが、自分の予測したとおりに動いたときや、新しく取引を開始した仕入先とのやりとりが円滑に進んだときは、ホッとすると同時に達成感を感じますね。
どんなに忠実に業務を遂行していても、自然災害が起これば太刀打ちできません。2018年の台風21号では大阪港が大打撃を受け、竹虎商品を積んだコンテナが強風によって流されてしまうという前代未聞の事態が発生しました。幸い、後日コンテナは見つかりましたが、万一の際にはどう動くべきかを思い知らされました。
大切なことは、どれだけ早く情報をつかめるかということ。そして、入手した情報は少しでも早く営業の方に報告すること。さもなければ、お客さまにも多大なご迷惑をかけてしまいますから。
まずはビジネスで使える中国語をマスターすることです。大学時代は法学部に進み、中国語から離れていたため、忘れてしまったことも多くて…(苦笑)。けれど、あきらめず、中国語でのコミュニケーション能力を上げていきたいと思っています。それが今後、自分自身のステップアップにもつながり、ひいては会社の成長にも貢献できるはずだと信じています。