- 患者さまや支える方々の
気持ちに寄り添った
商品をつくりたい - 企画本部 研究開発部 研究開発一課所属
2016年入社
念願叶って、入社3年目に企画本部に異動になりました。所属するのは研究開発部研究開発1課。総勢4名で、メディカル領域の商品開発を担当しています。
大学では医療技術学部に進み、解剖学やスポーツ科学、レクリエーション指導など、幅広く医療・健康・スポーツ分野を学んできたことから、それらを生かした仕事をしたいと考えていました。そのなかで竹虎が掲げる経営理念と、私がめざすところには通じるものがあり、竹虎を志望しました。そして、解剖学の知識などを生かせるという点、幼い頃から図工が好きで、ものづくりに興味があったことより、商品開発をやってみたいと考えるように。
そんな私でしたが、実は、大学3年のとき、進路について悩んだことがあります。考え方を広げようと、リハビリデイサービスで1年半ほどアルバイトとして働きました。高齢者の方にマシンの使い方を教えたり、レクリエーションを指導したりするのが主な仕事です。将来の仕事として、こうした現場で働くことも考えました。悩んだ末に、「ものづくりであれば、商品を通じてより多くの人と関わることができ、その暮らしを豊かにするお手伝いができる」と決心しました。そして、ゆくゆくはものづくりに直接携わりたい―――。その思いがついに実現したのです。
私たちの仕事は、まずお客さまの声を集めるところから始まります。当社の商品を使っていただいているお得意先に出向き、改善点等について聞き込み調査をします。伺った内容をもとに、商品の改良や新たな商品として開発できないかを検討すべく、課全体でミーティングを実施。めざすべき方向性が決まったら、簡単な試作品をつくって検討します。そして、ある程度目途がついたら、自社工場に試作品を発注。さらに検討、改良を重ねながら商品化をめざします。医療に関わる商品なので、安全性はもちろんのこと、使いやすさも大事。簡単に世に出せるものではなく、慎重に検討を重ね、最適なものをつくらなくてはなりません。
私は6件の案件を担当しており、コーディネーターとなって開発を進めています。メンバー全員から出てきた意見をまとめながら、進行管理していくのがコーディネーターの役割。ミーティングの場を設けて話し合うときもあれば、日常の業務のなかでデスク越しに「こうしたほうがいいんじゃない?」とアドバイスをもらうこともある。和気あいあいと活発に意見を交わしながら、より良いものづくりに取り組んでいます。
目下、私が担当しているのは、リニューアル案件。なかでも頭を悩ませているのが、サポーターの改良です。
そもそもこのサポーターの利用者は、主婦の方に多いといわれています。実は、私の母もその一人。だからこそ、良いものをつくり、母にも使ってもらいたいのですが、これが難しい! 何度も試作品をつくっているものの、なかなかうまくいきません。問題点は材質ではなく、「片手で装着しにくい」という操作性にあることは分かっているのですが・・・。
希望の仕事に就けた喜びを感じると同時に、ものづくりの大変さも噛みしめています。生みの苦しみですね。でも、いつかきっと乗り越えられる。そう信じて、色々な商品を参考にしたり、展示会に足を運びヒントになるものはないかリサーチしたりと懸命に取り組んでいます。
患者さまに寄り添った新商品をつくることが目標です。調査で訪れた病院では、医師や看護師の方から「竹虎の商品はいいね。使いやすいよ」「患者さんも助かっているよ」などお褒めの言葉をいただくことがあります。私もそんなふうに喜ばれる商品をつくりたい。患者さまや支えている方々の力になれるよう、より一層成長していきたいと思っています。