- 営業職の経験を生かし
売上に貢献できる
新商品を開発 - 企画本部 研究開発部 研究開発二課所属
2008年入社
新卒で入った会社は金融サービス業。8年ほど勤めていましたが、リーマンショックが起こり、世界的な金融危機が発生したことから将来性を危ぶみ、転職を考えるようになりました。そうしたときに、とある合同転職セミナーで出会ったのが竹虎です。募集していたのは、ヒューマンケア事業部の営業職。介護業界はもちろん、メーカーも未知の世界。しかし、高齢化が加速する今、ますますニーズの高まる業界です。飯島社長と面談するなかで、高齢者福祉の将来性やそれに対する竹虎の方向性に共感し、入社することになりました。
実際働いてみて思うのは、竹虎は他の福祉用具メーカーにはない魅力を持っているということ。メーカーの多くは、ある分野に特化したものづくりをしていますが、竹虎の場合、歩行車、介護用衣類、介護用リフト、杖、トイレ用品・入浴用品など多岐にわたり、ラインアップが幅広い。その上、メディカル事業部が取り扱う医療用品もある。言い換えれば、どんな切り口でも提案できる。これは営業マンにとって営業しやすく、お客さまにとっては相談しやすい。双方にとってメリットがあります。これが竹虎ならではの魅力でしょう。
2018年4月、入社以来9年間お世話になったヒューマンケア事業部の営業職を離れ、企画本部研究開発2課の所属になりました。現在は、主に福祉用具部門の新製品開発に携わっています。
思いがけない異動だったこともあり、ものづくりの大変さを痛感する毎日です。小さな種を集め、それを言葉にし、少しずつカタチにしていく―――。何かを生み出していくのは本当に難しいですね。ただ、自分には少なからず引き出しがあるので、異動して最初の2ヵ月間は、営業マン時代にお客さまから言われたことや頭の中にあったことをまとめてみることに時間を当てました。これまではインプットばかりでアウトプットする余裕がありませんでしたから。おそらくそこに私が異動した意図があるのかもしれません。お客さまとの販売業務で得た経験を生かして、それをカタチにする。そんなものづくりです。
引き出しの整理を一通り終えた今は、市場調査にも積極的に取り組んでいます。旧部署の営業マンに同行して、テーマを決めてリサーチに行くことはしょっちゅう。現場の声を聞くことは、商品開発のヒントになります。また、試作品を携え、親交のある得意先に顔を出し、ヒアリングすることも。「これならいけそうだね」「いや、ここがダメだよ」など、旧知の仲だからこそ、率直な意見を言っていただけるのは実に有り難いことです。
品揃えの豊富な竹虎ですが、なかでも歩行車や介護ねまきは他社にくらべて強みがあり、今後も伸ばしていきたいと考えています。目下、お客さまの要望に応えて新しいスペックの歩行車も検討中です。
もうひとつの強みである介護ねまきについても、付加価値のある商品を開発したいと考えています。アイデアをひねり出すため、実際に着て寝てみることもあります。自ら体験することで、患者さまや患者さまを支える方の、精神的かつ物理的負担を軽くするものをつくりたいと、より強く思うようになりました。
新製品開発においては、発想力や着眼点の幅広さがカギとなります。それには常識にとらわれず、柔軟な考え方ができることが大事。年齢を重ねるにつれ、考え方が保守的になっていないか自問しつつ、いつかヒット商品を生み出したいと思っています。
新製品をゼロからつくり出す経験を積み重ねて、売上に大きく貢献したいと思っています。売れない商品はつくりたくない。いかに営業が売りやすい商品をつくるか。営業とも情報共有しながら、新商品開発に取り組んでいきたいと考えています。私たちが考案し販売したものを街中で見かけるとうれしいものです。幅広く使っていただける商品をつくることが目標ですね。