Case001:2人介助から1人介助へ。介護用リフトとかるがるⓇスリングで変わった移乗介助の現場
2026-08-20
介護施設で毎日行われる移乗介助。
ベッドから車椅子へ移る、車椅子に深く座り直す、重度の方を安全に移乗する――こうした場面では、介助者の身体的な負担や、職員ごとの技術差が課題になりやすいものです。
特に、重度の障害がある方や体重の重い方の移乗では、1人での介助が難しく、2人以上で対応することもあります。人手の調整が必要になることで、他の業務に影響したり、利用者を待たせてしまったりすることもあります。
今回ご紹介するのは、社会福祉法人 慶美会 レガーレ市川様での「かるがるⓇスリング」導入事例です。
レガーレ市川様では、主に要介護5の方に床走行リフトを使用し、かるがるⓇスリングを17枚導入。
職員教育、安全面、介助者・利用者の負担という3つの課題に対して、現場でどのような変化があったのかを紹介します。

| 施設種別:特別養護老人ホーム | |
| 入居者数:150床(ショートステイを除く) | |
| 使用リフト:床走行リフト | |
| 導入製品:かるがるⓇスリング 17枚 | |
| 主な利用者:主に要介護5の方 |
レガーレ市川様が抱えていた移乗介助の課題
レガーレ市川様では、すべての入居者を一律にリフト対応にするのではなく、一人ひとりの状態に合わせて移乗方法を決めています。そのうえで、移乗介助において主に次のような課題がありました。
- 職員の技術差が出やすい
- 移乗時の安全面に気をつかう場面が多い
- 重度の方や体重の重い方では2人以上での介助が必要
職員の技術差が出やすい
移乗介助は、職員の経験やスキルによって差が出やすい業務です。スライディングシートやボード、脚分離型スリングなどは、適切に使えば有効な移乗補助具です。
一方で、身体の支え方、シートの入れ方、車椅子への座らせ方など、細かな技術が求められます。そのため、職員全員が同じように介助できる状態をつくるには、教育や練習が欠かせません。

安全面への気づかいが多い
移乗介助では、利用者の身体を移すだけでなく、周囲への接触にも注意が必要です。
導入前は、スライディングボードやタオルを使って移乗していた際に、車いすのフットレストに足をぶつけないかなど、気をつかう場面が多くありました。
安全に配慮することは大切ですが、毎回の介助で注意点が多いと、介助者の負担も大きくなりやすくなります。
2人以上での介助が必要な場面がある
重度の障害がある方や体重の重い方の移乗では1人介助が難しく、2人以上で対応する場面がありました。2人介助は、安全に配慮するために必要な場合があります。
一方で、職員を複数名そろえる必要があるため、他業務との調整が必要になります。その結果、利用者の待ち時間が長くなることもあります。移乗介助の負担は、介助者だけでなく、利用者の生活リズムにも関わる課題です。

かるがるⓇスリング導入後の変化
かるがるⓇスリング導入後、レガーレ市川様では、職員教育、安全面、介助者・利用者の負担に変化が見られました。
主な変化は次の通りです。

職員教育がしやすくなった
かるがるⓇスリングは、脚分離型スリングと比較して扱いやすく、職員への教育もしやすくなりました。かるがるⓇスリングは、シーツのように使えるシート型のスリングです。ベッド上に敷いておき、必要なときにリフトと組み合わせて使用できるため、装着の流れをシンプルにしやすい特徴があります。
そのため、移乗介助に慣れている職員だけでなく、経験の浅い職員にも使い方を伝えやすくなりました。
誰でも同じ介助を行いやすくなった
かるがるⓇスリングは、スライディングシートやボードでの移乗と比較すると、技術の差が出にくく、誰でも同じ介助を行いやすい点が評価されています。
特に現場では、次のような変化につながりました。
- 介助手順を統一しやすい
- 新人職員にも伝えやすい
- 利用者・職員の双方にとって、介助の流れを整えやすい
導入後も大切にしている運用の工夫
かるがるⓇスリングは、導入すれば自動的にすべての課題が解決するものではありません。レガーレ市川様では、導入後の運用にも力を入れています。
独自マニュアルと勉強会で使い方を定着
レガーレ市川様では、独自のマニュアルを作成し、定期的な勉強会を実施しています。この取り組みにより、職員が同じ手順を理解しやすくなり、介助方法の統一につながっています。
導入後の運用で大切なことは次の通りです。
- 施設独自の運用ルールを決める
- 職員向けのマニュアルを作成する
- 勉強会や実技練習を行う
- 現場で気づいた点を随時共有する
- 利用者の状態に合わせて方法を見直す
製品の使いやすさに加えて、教育体制を整えることが現場定着のポイントです。
導入事例から見えた、移乗介助の負担軽減に向けて大切なこと
レガーレ市川様では、かるがるⓇスリングの導入により、職員教育のしやすさや介助方法の統一、1人介助で対応できる場面の増加など、移乗介助に関する変化が見られました。
特に、重度の方や体重の重い方の移乗介助では、介助者の負担だけでなく、利用者の待ち時間にも影響することがあります。かるがるⓇスリングの扱いやすさは、こうした現場の課題を見直すうえで役立つポイントになりました。
介護用リフトやスリングシートは、利用者の状態や施設環境に合わせて選ぶことが大切です。導入後も、正しい使い方の共有や継続的な職員教育を行うことで、現場に定着しやすくなります。
レガーレ市川様の事例は、移乗介助の負担や職員教育に課題を感じている施設にとって、スリングシートの見直しを考えるきっかけになる事例です。
移乗介助の負担軽減やスリングの選定について、お困りのことがございましたらお気軽にご相談ください。
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